泡盛は原料に米を使用した蒸留酒ですから、酒の種類としては米焼酎に分類されます。しかし、通常の米焼酎と泡盛とは原料の種類に大きな違いがあります。 米焼酎の原材料はもちろん日本のお米。そして白麹菌を使います。これに対し泡盛はタイ米(インディカ米)を原料とし、黒麹菌を使います。泡盛がほかの米焼酎と異なるのは、琉球の歴史と南国の風土が大きく関わっています。 15世紀初め、琉球では南蛮交易が盛んに行われていました。泡盛はその頃シャム(現在のタイ)から持ち込まれた蒸留技術、原料、道具によって、本格的に造られるようになったといわれています。また、酒を発酵させるために用いた黒麹菌は、沖縄でしか繁殖できないとされていた特有の麹菌で、強い酸をつくりだして雑菌を繁殖しにくくする性質をもっています。 沖縄の風土が生んだ腐りにくい黒麹菌と、シャムから伝わった蒸留酒技術の出会いにより、泡盛という独特の酒が生まれたのです。
今から20年ほど前に、泡盛業界は安くてアルコール度数を下げた新商品を売り出しました。これが若い人にたちに受け入れられ、泡盛は人気を取り戻します。 その後、人々はより本物の味を求めるようになり、三年物、五年物などの古酒やアルコール度数の高い物も好まれるようになりました。 現在、主な銘柄だけでも360種はある泡盛は、沖縄県下48ヶ所の酒造元で造られています。 長生の国・沖縄で生まれた泡盛は健康酒としても注目されています。