「長生の島」といわれて久しい沖縄。事実、沖縄を訪れると活気あふれる街の市場や、島の豊かな自然の中で、たくさんのおじいやおばあがいきいきと元気に暮らしている姿を目にします。 沖縄に長生者が多い理由のひとつとしては、年間の温度差が少なく、おだやかな気候が続くことが関係しているといわれています。また、いくつになっても生きがいをもち、「自分でできることは自分でする」という自立心が、古くから沖縄の人々に根付いていることも理由のひとつといえるでしょう。 そんな沖縄には、「カジマヤー」という生年祝いがあります。これは、数え年で97歳を迎えた人をお祝いする行事で、旧暦の9月7日前後に行われます。そして、家族や親類はもちろん、住んでいる地区をあげて盛大にお祝いをするのだそうです。長生のお祝いとして、満60歳時の還暦祝いがありますが、ここ沖縄では、60歳ではまだまだ若いという考えからか、お祝いするのは少数派だとか。沖縄が長生の島であることが、こうしたところからもうかがえます。
沖縄の長生の源は、この地の食文化にもあります。ゴーヤーをはじめ、ウコンやシークヮーサー、さらに健康酢のもろみ酢など、市場を歩けば元気を与えてくれる食材が所狭しと並んでいます。また、鮮魚店にはイラブチャー(アオブダイ)やグルコン(タカサゴ)、伊勢エビなど、南の島ならではの色とりどりの魚介類。隣を見ると、今度は豚肉が皮をつけたまま、まるごと並んでいます。 沖縄の人たちは、これらの食材を「チャンプルー(炒めもの)」にして食べる習慣があります。野菜も魚も肉も みんな一緒に食べることで、バランスよく栄養を摂ることができ、より体の健康につながりやすいというわけです。 また、沖縄には古くから「日々の食事が体をつくり、健康をつくる」という医食同源の考えが根付いているといいます。その証拠が、「クスイナタン」という言葉です。これは、“食べて体の薬になりました”という意味。現在は、“おいしかったです”と感謝の気持ちを表現する言葉になっているそうです。